誰にでも親がいるという、当たり前のことを再認識するときがある。
それは、有名人の介護体験を聞いたとき。
テレビの向こうにいる華やかな人たちも、自分と同じく親の介護体験をしているのだと知ったとき、辛い思いをしながら介護を頑張っているんだと知ったとき、自分だけじゃないと知ったとき。
心が落ち着きます。
介護は孤独で誰にも褒めてもらえなくて、親なんだから当たり前と思われている、介護している当人にとってはストレスが溜まる作業なんです。
でも、あんなに華やかに笑顔で活躍している人たちも、家に帰ると親の介護と向き合っているのかと思うと、自分にも力が湧いてくるんです。
今回はそんな、介護を頑張っている有名人のことを書いてみようと思います。
題して、
有名人の介護体験が心を落ち着かせる!?自分だけじゃない!!
良かったら読んでください。
親の介護をしている有名人
女優の松坂慶子さん(66歳)
松坂慶子さんは、要介護3のお母さんと同居されて、介護しています。
松坂さんとお母さんは、事情があって一時は絶縁状態にまでなったのですが、今は和解されて、6年前から夫婦でお母さんの介護をされているそうです。
介護の始まりは、松坂さんが還暦を迎えた頃でした。
松坂さんは仕事をもっておられるので、仕事と介護の両立に本当に疲れ切ってしまったようです。
周りの人たちも、疲弊していく松坂さんを心配していました。
そんな時に、安藤和津さんの「おむつをはいたママ」いう本に出合ったのです。
本を読み終えた松坂さんは、介護を人に任せることも大切だ、ということに気づきました。
それまでは、一人でずっと介護の悩みを抱えて、悶々としていたのですが、積極的に介護サービスを活用するようになってから、とても気持ちが楽になったのだそうです。
介護している人は共感が欲しい
松坂さんの、「介護を人に任せることも大切」という気付きは、本当によかったと思います。
子供は親が大切なあまり、全部自分でしなくてはならないという義務感を強く持っています。
介護を人任せにできない人も多いんです。
でも、私の介護経験から言わせてもらうと、介護で一番大切にすべきは自分だと思います。
自分が心地いい状態を作ったら、優しい介護もできるんです。
辛い状況に「良く頑張ってるね、偉いね」
という言葉がもらえたら、心は落ち着くんです。
いい大人が何を子供じみたことを…と思われるかもしれませんが、欲しいのは断然共感!

松坂さんの現在の介護状態は、常時お手伝いさんが来てくれていて、ご主人も積極的に介護を手伝ってくれるそうです。
また、ローテーションでヘルパーさんにも来てもらっているし、訪問入浴サービスも利用したりと、チームで介護を分担して乗り切っているようです。
私も義母の介護に訪問入浴サービスをお願いしましたが、4人くらいのスタッフさんで入浴させてくれました。
ベットの横に簡易浴槽を置いて、お湯をためるのですが、それは手際が良かったです。
スタッフは、若い女性と、これも若い男性でした。
入浴後は、洋服も着せてくれて、こちらは何もしなくても元通りベットに寝かせてもらえました。
義母も気持ちよさそうでしたし、訪問入浴サービスは、本当に楽でしたね~。
介護をする当事者になって、初めて介護保険制度のありがたさを感じたものでした。
秋川リサさんは認知症のお母さんを7年間介護

女優の秋川リサさんは、7年間、認知症のお母さんの介護と向き合ってきました。
お母さんは、認知症の問題行動を度々起こし、秋川さんを悩ませました。
私が秋川さんが介護をしているのを知ったのは、「徹子の部屋」で秋川さんが話されているのをみたときです。
とても綺麗でスタイルの良い秋川さんでしたが、その時にみた秋川さんは、疲れている感じがしました。
お母さんは、在宅介護の後、サービス付き高齢者住宅を経て、最終的に特別養護老人ホームに入居したそうです。
秋川さんは云います。
「介護はいつまでという期限やここまでやれば楽になるということがありません。だから、体力と精神力がすり切れないうちに、プロに任せたほうがいいと思います」と。
家族が寄り添う自宅介護は理想かもしれませんが、秋川さんのお母さんは、徘徊が激しく、出歩かないように見張る介護は秋川さんを疲弊させました。
施設への入所で、やっと見守る介護ができるようになったと秋川さんは言います。
あれもやってあげたかった、こうすればよかったと自分を責める人がいるけれど、自分は後悔していない。精一杯やったから。
さまざまな葛藤はあるけれど、自分が精いっぱいやったという気持ちが持てればそれでいい、実際に介護を体験された秋川さんの言葉には、説得力があるなと思いました。
まとめ

今回は、
有名人の介護体験が心を落ち着かせる!?自分だけじゃない!!
と題して書いてみました。
介護をされている有名人の方は、まだまだたくさんいらっしゃいます。
皆さん、どのような工夫をして介護をされているのか、次回も紹介していきます。
それでは今回はこの辺で失礼します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。