家族問題や老後の不安。
私たち60歳前後の女性には、様々なストレスがかかってきます。
以前私は、どなたかのホームページに、
「おばさんになると楽」
という文章をみつけ、おばさんになる日を心待ちにしていました。
一番心惹かれたのは、おばさんになると異性の目を気にしなくてもいいと言うこと。
お化粧もいらないし、服装だって自分の好きにできますし。
確かにおばさんになると、子育てからは解放され、その点では楽になりました。
でも、親の介護があったり、家族関係がしっくりいかなかったりで、昔私が夢見ていた、「おばさんになると楽」状態からは、ほど遠い気がします。
今回は、
60歳前後の女性が上機嫌で暮らすコツ!!
と題して、おばさんになっても上機嫌で暮らすコツなるものを探してみました。
宜しくお付き合いください!
ストレスと脳

私はよく、ラジオの人生相談を聞くのですが、うつ病を患っている人がとても多くなった気がします。うつ病が発症する原因は、さまざまでしょうが、ストレスも大きいのではないでしょうか。
ストレスを受けた結果、気持ちが落ち込んだり、不安になったりするのは自然なことなのだと脳の専門医はいいます
ではなぜストレスがかかると心が沈んでしまうのでしょうか?
心とは、要するに、「脳」のはたらきです。脳には様々な神経伝達物質が分泌されているのですが、その代表は幸福感や心の安定などに関セロトニン、快楽物質と呼ばれるドーパミンなどがあります。これらの神経伝達物質が感情を左右すると考えられているのです。
心地よいことをすると脳内にセロトニンが分泌されて、気持ちが落ち着いたり、幸福を感じやすくなったりします。
また、ワクワク、ドキドキするとドーパミンの分泌量が増え快の感情が湧き出てくるのです。
逆にストレスをうけるとセロトニンやドーパミンの分泌量は低下していきます。
その結果、不安感などがつのって、気持ちが沈んでしまうんですね。

つまり、沈んだ心を上へ向かわせる秘けつは、心地よいことをしてセロトニンやドーパミンなどの分泌をうながすことにあるのです。
沈んだ心を上に向かわせる秘訣
その方法はいろいろあります。
音楽を聴くのもいい。
音楽は脳を刺激し、ドーパミンや気持ちがリラックスするセロトニンなどが分泌されます。
なかでもモーツアルトは脳内の機能を高めたり心の状態を良くすると言われていますね。
自然の中を散歩したり、キャンドルのものを見たりするのもおすすめ。
そよ風やせせらぎ炎の揺らぎは、人間の生体リズムと心地よく共鳴すると考えられており、セロトニンが分泌されて気持ちが安らぐのでしょう。

辛い時は自分が癒されることをして、心のスイッチを切り替え、平常心を取り戻しましょう。
ただし、それは一時的なものでしかありません。
何より大切なことは、いろいろあっても落ち込みにくい、落ち込んでも回復が早い「脳」にすることなんです。
その方法は脳を活性化して神経伝達物質などの分泌量を増やす生活と、ネガティブな感情をプラスに変える心のコントロール法を実践すること。
落ちこみやすい人やマイナス思考の人も、ストレスに強くて幸福を感じやすい幸福脳にすることが、上機嫌で暮らすコツだと言えるでしょう。
幸福脳になるためのコントロール法
心の上書き

ネガティブな感情が湧き上がったら上書きをして消すことが大切です。
私たちは、ともすれば、嫌なこと辛いことがあると、忘れなくちゃと頑張ってしまう。
でも忘れようとすることは、その出来事にとらわれて考え続けること。
終着してしまうことになります。
そして、これが大問題なのですね。
何故なら、脳には強化学習というメカニズムが備わっていまして、同じことを繰り返し考えるとその神経回路が強化されてしまうという特徴があるのです。
悩み続けたり、忘れようとして辛いことを考え続けると、嫌だ辛いなどのネガティブな感情が より強くなる上に、それが脳に定着し何事にもマイナス思考になって落ち込みやすくなったり、苦手と思うことが本当に苦手になったりしてしまう、悪循環になる恐れがあるのです。
そうならないためには、悩みから抜け出せない時や辛い時は、極力、別のことを考える癖をつけましょう。
楽しかったことやほっとしたことなど、良いことを思い浮かべる。
良いことに限らず、悩んでいることとは全く違うことを考えるのもありです!
例えば友人とのトラブルで悩んだら、相手の趣味や旅行のことなどを考えてみます。
悩みとは関係ない別の何かで、脳を上書きすれば、ネガティブ感情が強化されることもありません。
また、悩みから一旦離れて別のことを考えることで、自分が冷静になり、悩みの渦中にいるときは見つからなかった、問題の解決法が浮かぶこともあります。
心の整理

文章完成法で自分の軸を再確認するという方法です。
ノートや日記などに気持ちを吐き出すのもいいけれど、辛い時は書きたいことが分からなくなったり、書くことで更に怒りが増幅されることもあります。
おすすめは、精神医学や心理学などの現場で使われている文章完成法。
これは、私が幸せを感じる時は…など書き出しだけの文章を、頭に浮かんだ言葉で完成させるやり方です。
落ち込んでいる時や自信をなくしているときは、自分の軸を見失っている場合が多いのですよね。
この方法ですと、じっくり考え、答えを書き込むことを通して自分と向き合い、心の整理ができます。
これで自分のよさや価値観の再確認、再認識もできるはず。
そうこうしているうちに、自分にとってこの悩みは大事ではない、放っておこう!!と太っ腹な気持ちになったり、私はこんなに幸せだと気づいて、気持ちが明るくなったりするようです。
また、自分の深層心理に触れる文章完成法を実践すると、私はこの事に引っかかっていたんだと問題の根源が見え、これを解決すればいいんだと前向きになれるのです。
気持の晴れてくる生活習慣

「運動」は、週2~3回することで、落ち込みにくい脳になれる可能性を秘めています。
脳科学的に言うと、心の安定に最も効果的なのは運動のようです。
これは、脳の指令によって筋肉が動くだけでなく、運動による筋肉の働きが動きが、脊髄を通って脳を刺激することが解明されているからなんです。
その刺激で脳が活性化して、幸福感や心の安定などに関わる、セロトニン、快の感情が意欲に関わるドーパミンなどの分泌量も増えます。
さらに運動によって、筋肉内に増えた乳酸が脳を刺激し、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは記憶力や意欲、新陳代謝の促進や免疫機能の維持などに関わるホルモンです。
つまり、運動を習慣にするだけで、神経伝達物質や成長ホルモンの分泌量が多い脳になり、その結果落ち込みにくくなったり、幸福感が高まったりと運動は私たちにとって、いいことづくめです。
ただ、無理な運動はストレスの元になりかねません。
おすすめはウォーキングやヨガなど。
汗ばむ程度の有酸素運動から始めたいものですね。
今日は嫌なことがあったという日ほど、散歩や背筋伸ばしをしてみましょう。
運動が終わる頃には、鬱々とした気持ちも晴れているかもしれませんね♪
その他に挙げられるのは、「睡眠 」
理想は、6時間以上の睡眠時間。
「食事 」
これも理想ですが、2日で40品目を目安にバランスよく食べる。
身の回りには好きなものだけ置く。
また、「瞑想」もお薦めです。
本格的でなくてOKですが、30分くらいぼーっとする時間が持てたらいいですね♡
最後に

今回は、
60歳前後の女性が上機嫌で暮らすコツ!!
と題して書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
今年もあと数日で終わります。
家族が帰省したり、暮れやお正月のご馳走作りなど、私たちの活躍する場面が多いことと思いますが、風邪などひかないようにお体を労わってあげて、お過ごしくださいますよう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。