私の父は強度の近眼だったため、子供たちには近眼になって欲しくないと望んでいました。
でも、そんな父の願いもむなしく、兄弟全員が眼鏡をかけることになったのは皮肉なことでしたが。
年齢を重ねる毎に、目の大切さが身に沁みます。
今回は、老眼と遠視の違い、老眼と白内障の違い、夕方老眼と言われる症状についても調べてみました。
老眼と遠視の違い

・老眼について
老眼は加齢によるもので、目の中の水晶体のレンズが硬くなることで生じます。
この水晶体が目のピント調節をする役目なので、水晶体のレンズが硬くなると変化に対応できず、ピントを合わせるのが難しい状態になるのですね。
目には角膜と水晶体の二枚のレンズがあります。
角膜は光を曲げる力は強いのですが、レンズ調節はできないのです。
老眼の治療法としては、老眼鏡をかけるのが一般的。
眼鏡をかけたり外したりが面倒な方は累進焦点眼鏡を、または遠近両用コンタクトの使用などで対応できるようです。
・遠視について
遠視は遠視眼とも言われます。
眼球の水晶体の焦点距離が大きすぎて、近くのものがはっきり見えない目の状態を指します。
遠視は遠くが見えると思われがちですが、遠くが見える=遠視ではないようです。
特に大人の遠視は、遠視の度合にもよりますが、眼精疲労や肩こり 吐き気、眩暈なのど症状が出る場合があります。
長時間近い距離を見続ける職業の方、例えばネイリスト、パソコン作業の多い方で、症状がある場合には、症状を軽減させるためにメガネを装用した方が良い場合があります。
老眼と白内障の違い

加齢によって多くの人が、老眼や白内障の症状が現れます。
このどちらにも水晶体やその周辺にある毛様体などの状態が大きく関わっています。
白内障は水晶体の濁りによって出る症状。
一方、老眼は、水晶体やその周辺の組織の弾力性や筋肉に問題があって現れる症状です。
私たちが物をみれるのは、水晶体の弾力性によるところが多いのですね。
遠くのものを見るときも、近くのものを見るときにも、この水晶体が厚くなったり薄くなったり柔軟に変化させることによって、見ることができるのです。
老眼は加齢によって調節力が衰えた結果なのですね。
白内障になると「ものがかすんで見える」などの症状が現れます。
早い人では40代以前からみられることもあるそうです。
なんと、80才代ではほぼ全員の方がなると言われています。
しかし、個人差によって進行や症状もさまざまなので一概には言えません。
白内障の症状は自覚症状がないため、自分ではなかなか気づくことができないそうです。
「明るい所でのまぶしさ」や「眼のかすみ」などが一般的に言われている症状ですが、これを書いていて自分もちょっと心配になってきました。
わたしも明るいところがまぶしいと感じることが時々あるんです。
ちなみに、白内障の自覚症状としては次のようなことがあるので、挙げておきますね。
- 視界が全体的にかすむ
- 視力が低下したと感じる
- 物が二重に見える
- 光をまぶしく感じる
- メガネをかけても見にくい
- 右目と左目の見え方に差がある
いかがでしょう?
思い当たることはありますか?
もし、白内障が重症になってから手術をすると白内障手術における合併症のリスクが高くなるそうなので、おかしいなと思ったら受診してみるのもいいかもしれませんね。
かく言うわたしも、二つも三つも当てはまります。
スマホ老眼・夕方老眼について

夕方老眼、スマホ老眼という言葉があります。
これは、 スマホやパソコンなどの画面を長時間見ることで目を酷使することにより生じる症状。
目のピント調整力が低下し、夕方頃になると老眼と同じような症状を訴える40代の人が増えているそうです。
症状としては、
「近くのものを見る際にピントが合わない」
「遠くはよく見えるのに近くがよく見えず疲れてしまう」
「小さい字をみる時は、少し遠くに離すと見えやすくなる」
などがあり、明るいところでは見えるのに、薄暗いところでは見えなくなるのが特徴だと言われています。
特にスマホは、強い光を発していて、目に入る光の光量を抑えるための虹彩筋や近くに焦点を合わせるため、目の筋肉を非常に酷使します。
そのため、目に負担をかけるこのような症状が現れるのです。
できるだけ目を休めてあげるのが、スマホ老眼・夕方老眼には必要だと言われています。
まとめ

同時期に進行する白内障と老眼は間違いやすく、混同してしまいます。
白内障とは気づかず老眼の症状と勘違いすることも多くあるようです。
もし見えにくくなったら自分で判断せずに、受診してみると安心できますよね。
今回は老眼と遠視の違い、老眼と白内障の違い、夕方老眼と言われる症状について調べてみました。
参考にしていただければ幸いです。